インドネシアのロンボク島産の大変珍しいソンケットナナスカインです。ソンケットとは金糸や銀糸を織り込んだ豪奢な布で富裕階級の体に巻き付ける布です。その中でもこのソンケットナナスは特別上等な花嫁用の婚礼衣装で経糸に絹糸ですが緯糸は気の遠くなりそうなパインナップル（ナナス）を葉の繊維を手紡ぎした糸を使い織られています。腰織り機で手織りした幅72.5×長さ192の布を二枚剥ぎして一枚布に仕上げています。とても薄く繊細な織りの布です。ロンボク独特の赤紫、ウコン色、紫、オレンジ、生成り色を巧みにできうる限り繊細に織った美しいチェック柄に、2センチ程の花と菱形のモチーフを金糸と銀糸で交互に布全体に織り込んだ気の遠くなるような布です。また両側に帯状の菱形模様は吉を呼ぶ模様で支配富裕階級の花嫁の婚礼衣装に相応しい豪華な布です。このような布を織る職人はすっかりいなくなり、30年程前に手に入れた時に島内のお年寄りに聞いてもこのような布を製作しているところを見た人はいませんでした。一世紀近くの時を経た古い布ですが、目立つようなキズはなく現地にも皆無の完品で残る布です。サイズ：幅145×長さ192 　材質：絹、パイナップル繊維、金糸、銀糸※出品した全ての商品にご質問などございましたらお気軽にコメント宜しくお願いします。商品をお買い求めいただきましたら清潔な手で梱包いたします。