アメリカに美術品として輸入されタイ仏教美術のギャラリーに展示されていた御品です。釈迦入滅を現す、涅槃像のように寝転がった造形です。非常にクオリティの高いタイ信仰遺物は稀少な為、アメリカやヨーロッパのオークションでも高額で取引されます。その為、作成数の少ない限定御守りはタイ現地でも見つける事が難しくなってきています。現在は出来の悪い量産品（画像7.8枚目参照）が出回っています。ですが、裏を返せばこのタイプのクマントーンが非常に人気があることの証明にもなります。伝統的な火葬をするワットマイラタナコーシン、マエモウ地区の墓地に住むクルーバ師が二体だけ作成した特別なクマントーンです。その墓地には一晩滞在することですら、難しくクルーバ師が唯一の住人です。それは彼の心の強さの表れでもあります。クルーバ師は集めた神秘素材と北部の魔術、ビルマの魔法、更にはインドの秘術などにも精通しその豊富な知識で作成される御守りは非常に人気があります。素材天然のハーブや特別な胎児の遺灰、7つの墓地の墓土、金箔、その他クマントーンは、「黄金の男の子」という意味の名前をもつタイの呪術的お守りです。生を受けられなかった胎児を用い、人として産まれることができなかった魂に徳を積ませる、水子供養的な目的をもつ秘術的な道具でした。かつてその素材はその名の通り胎児を用いており、またその方が霊的に優れていると見られたためか、その生産のために墓を暴いたり、遺体を盗んだりといった行為があったことが知られています。その黒魔術的側面は、作品の題材として取り上げられたこともあり、2019年には「クマントーン」というベトナムのサイコホラー映画が公開されています。クマントーンは、ただのお守りではなく、実在の子供のように「育てる」つまり、生を受けた人間のように扱うことでより強い幸運をもたらすとされています。是非、お迎えいただき、大事にしていただければと思います。タイブードゥー仏教密教曰く因縁クマントーンプラクルアンピー信仰精霊心霊黒魔術魔術御守りスピリチュアル胎児呪術髑髏スカルオカルトムーチベットチベタンルッククロック純金